2011年10月01日

+サマ化け+

 休みの間キンパツにしていた髪に黒を入れる。肌は少し焼けてしまったけれど、この程度なら長袖とメイクでごまかせる。
 人生二度目の独りぼっちの誕生日を過ごした。海に行った。川に行った。ライブに行った。騒いだ。飲んだ。キスをした。でも全部、封印する。カラコンも捨てる。服も捨てる。写真と知り合った人の連絡先は消去する。思い出もできるだけ忘れる。街ですれ違っても<私>だとは誰も気付かないだろう。大丈夫、元の生活に戻るだけ。だって結局は何も変わってなんか。
 開けたピアスの穴だけ消えない。それは私の破瓜の証。


++追記。++

 500文字の心臓第107回タイトル競作参加。
 結果。○

 リクエストにお応えして細かめに解説なんぞしてみようかと。
 えーと、まず謝らないといけない気がします。これ、面白くないです。書いた本人が、どこが面白いのか全く判りません。
 とまあ、また後述するので話を先に進めましょう。

 設定から。
 主人公は夏休み中にハタチの誕生日を迎えた女子学生。きっと大学生。
>人生二度目の独りぼっちの誕生日
 ここが「高校卒業して親元を離れ、一人暮らしの部屋でハタチを迎えた」と言いたかった。
 で、ハタチを迎えるのに地味なままでいいのか、このままでいいのかと思い立ち、夏休みの間は普段の知り合いに会わなくてもいいからとチャラい格好(キンパツ・カラコン・ギャル服・ピアス)にする。
 ちょっと変身願望的な?
 そしたら、その甲斐あってか、
>海に行った。川に行った。ライブに行った。騒いだ。飲んだ。キスをした。
 となって、たぶんエッチもしたんだけど、
・ハタチって大人じゃん?
・本当にそんなん(遊んでばかり)でいいの?
・それにやってること自体は真似事じゃん?
 と悩み、夏休みが終わったら夏休み前の格好に戻ろうとする。
 普段の生活では会うことのなかった人たちだから、普段の生活に戻ったら会うことなどないのです。
 お話の舞台は夏休みの最終日、主人公の部屋。
 確かににピアスホールって放っておくと数週間で消えてなくなるんだけれど、夏休み中ピアスつけてて、外しただけの最終日にいきなり塞がったりしない。

 話の主題として。
 キーワードはどうしても「ハタチ」。ここを読み取ってもらえなかったらつらい。
 社会的にも「大人」として見られる自分を受け入れられるか否か。それと「子供」の自分を卒業できるか。
 狭い世界で地味に生きていると、周囲の楽しそうな物事がただただ羨ましかったりするものなので、混ざってみようとしたけれどやっぱり自分には出来なかった、合わなかったという落胆。
 押し付けがましく言うと「背伸びせず、卑屈にならず、けれど身の程を知りなさい」。
 テーマ曲はオフコースの「ひとりで生きてゆければ」 http://www.youtube.com/watch?v=MZzoAMi6RoE

 で、だ。
 ちょっと思うところあっての三里節一直線でした。作者バレバレ。(おそらく)
 三里節一直線は、基本的に三里自身のために書かれるもので、つまり三里だけにしか通用しないであろう物語なので、印がついてちょっとびっくり。(笑) というか、あれだ。そんなのを競作にだすな、と。
 まあそんなわけで「〜身の程を知りなさい」は私自身に向けてなのです。

 そしてさっさと第一稿をあげてしまったので、たまには長く寝かせるかー他にすることもあるしー、とわりと長いこと放置。締め切り直前に、そろそろ推敲しようと開いてみたら、あーもーこれがぜんっぜん面白く読めない。
 とりあえず、最後の
>それは私の破瓜の証。
 の一文は入れようかどうしようか、消したり書き入れたりを繰り返した後、結局書き記して提出。最近読者をあまり信用していないもので。
 出そうか出すまいか、「面白くないよー><。」とヒトに泣き言メール送ったりもしましたねえ。その際はすみませんでした><。

 終わった今は一応、コレはコレで良かったんだ、と納得はできるようになりました。
 というところで、いかがでしょうかいさやさん。

++補足追記++

 タイトルについて。
「夏休みの間だけの変化。それを切り捨てる・脱出する」ということを書きたかったです。
 難しいもの、このタイトル。
「サマ化け」サマーバケーションで化ける?? と、コレしか思い浮かばずだったのです。
 
posted by 三里アキラ at 00:03| Comment(2) | TrackBack(0) | Sudden Fiction 心臓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
掲示板からの流れで、おねえキャラのままお邪魔するわよ。ちょっとばかし馴れ馴れしいけどみんな笑って許してね。
あたしもわりと、女性一人称で書く方なんだけど、やっぱ、本物の元少女が書くみたいな「ひりひり感」が、うまく出せないのよね。今回の作品、選外の一番に持ってきているように、最初は印つけてたんだけど、なんか、茶林のお兄さんや、コウジちゃんの良い意味での執拗さ(ひつこさ)に、根負けしちゃったのよね。でも、ほんとうまくいえないけど、孵化する直前の卵をゆで卵にして、殻をむいたような、むき出しのいびつさみたいなのがよく出ていて名作よ。まあ、あたしが云うのもなんだけどさぁ。
Posted by カズコ at 2011年10月01日 13:30
 カズコさん、ごきげんよう。一瞬スパムかと思って消去しようとしたのはナイショです。
 お褒めの言葉ありがとうございます。でもコレ面白くないですよ。
 個人的に思うのですが、カズコさんの「女性一人称」はリアリティが足りない気がしています。カズコDXもキャラクターとして出来上がってない気がしますし。ただ字面を真似するだけじゃ雰囲気は出ないと思います。と、なんでか上から目線の発言でした。失礼失礼。そもそも私も巧いこと出来ていたりなんかしませんし。
Posted by 三里 at 2011年10月01日 21:01
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